【資格】電気通信主任技術者取得までの道のり
今回も昨日に続き【資格】についての記事です。
大学院時代に修士論文執筆と並行して電気通信主任技術者の試験勉強を行っていました。
そして、平成28年度第二回(試験日1月22日)を受験し、一発合格しましたので、当時の勉強法や使用した参考書などについて、受験を考えている方のご参考になればと思いますので紹介します。
電気通信主任技術者とは?
電気の資格といえば、電気主任技術者(通称:電験)が有名です。なので電気通信主任技術者?な人も多いと思います(私もそうでした)。
電気主任技術者はこちらを参照。
www.self-investment-of-the-slave.info
知名度はそんなに高くないので、まずは電気通信主任技術者について、軽く説明します。
電気通信主任技術者とは、
ということです。
ざっくりと、どんな会社に入ると必要になるかというと、NTTなどの通信会社や携帯電話の会社、また通信のインフラを建設する会社、それらを保守運用する会社、さらには鉄道会社などの独自の通信インフラを有する会社など、数多くの会社で活かせます。
ひとくくりに電気通信主任技術者といっても、その中には伝送交換主任技術者と線路主任技術者の二つがあります。これらの違いは工事、維持及び運用できる設備がそれぞれ異なります。ですので二つとも取得するのがよいでしょう。
私は今回、線路主任技術者の方を取得しましたので、線路主任技術者メインで話を進めたいと思います。
試験科目は
- 法規
- 設備及び設備管理
- 専門的能力
- 電気通信システム
の4科目です。科目合格制があり、4科目すべて合格すればめでたく資格取得となります。各科目は100点中60点以上で合格になります。科目合格は3年間有効です。
難易度は?
では、難易度について説明します。
電気通信主任技術者の合格率は、伝送交換主任技術者も線路主任技術者も、毎年およそ15~20%といったところです。ただし、この数字はすべての科目に合格した人の割合ですので、科目合格者数はもっと多いでしょう。
ですので、特別難易度が高いというわけでもありません。ちゃんと勉強すれば数回の受験で取得できると思います。
勉強時間は?
実際に私の勉強に費やした時間をいう前に、前提として、電子工学専攻の大学院生であること、ただし、情報通信の知識は学部レベルであることを前もって述べておきます。
で、勉強時間はというと、勉強を開始したのが10月、試験が1月ですので大体3か月です。時期的に修士論文とも重なっていましたので、1日の勉強時間は平日1.5時間、休日3時間です。
勉強法は?
実際にどう勉強したかといいますと、3か月間のうち2か月はテキストをひたすら読みました(どのテキストを使ったのかは後述します)。情報通信の知識はほぼなかったのでつらかったです。唯一わかるところは半導体の発光デバイスや受光デバイスについてのみでした。
そして試験直前の1か月はひたすら過去問です。これが重要です。
資格試験は基本的に過去問との闘いですが、電気通信主任技術者に関しても例外ではありません。テキストを読む時間がない、という人は過去問だけでもそれなりに問題は解けるようになるはずです。
参考書はどれ使ったらいいの?
実体験ベースでおススメの参考書を紹介します。
実体験ですので専門は線路主任技術者受験者向けです。
法規
法規は2冊買いました。
です。法規ですので、内容はどちらも一緒です(笑)
個人的な意見ですが、電気通信主任技術者法規試験対策 改訂10版の方が使いやすかったです(なんとなくこれがどの法律に対応してどこが重要なのかがわかりやすい印象です)。
法規を読むのは一苦労ですが、ざっと読んで、章末問題を解きましょう。
設備及び設備管理
設備及び設備管理にはこれ
おそらくほぼ一択でしょう。ただこれだけだと正直不安です。
専門的能力
私は専門的能力として通信線路を選択しました。
電気系の方ならば、ほぼ通信線路を選択することとなると思います。
これは結構わかりやすく、試験に出題されやすい部分は網羅されており秀逸です。
電気通信システム
この科目はテキストは必要ないと思います。実際、私はテキストを購入しませんでしたし、電気系の人間であれば過去問さえやっておけば合格点以上は取れます。
過去問
過去問も一択だと思います。
これで間違いありません。ただし、専門的能力の過去問は線路主任技術者に関しては皆無です。諦めてテキストだけで試験に挑むしかありません(私はこれが一番不安でした)。他の科目は、過去問で最終仕上げれば合格できると思います。
以上、簡単ではありますが、電気通信主任技術者取得までの道のりでした。
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